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【『ノモンハン : 見下ろす神、地を這う神』 第六十三回】 [ノモンハン考]

【『ノモンハン : 見下ろす神、地を這う神』 第六十三回】

▼短くても良いから、とりあえず、更新しておこう^^
前回、K.カール・カワカミの『シナ大陸の真相』を手に入れたと記し、あたかも、それに影響されたかのごとき、共産主義の大陸侵略について書いてみたのだが、前回の時点では、くだんの書は手に入れていない。
アマゾンでの契約が成り立ち、一両日中に届くと言うことが分かっていただけだった。

何故、そう断っておくかと言うと、一冊の本を読んで、私の威勢が良くなったと思われたくないからだ。
このシリーズを最初から閲覧してくれている方は、私の無作法・無教養とともに、されど、同様の主張を繰り返していることを分かって頂けよう。

私が、このノモンハンシリーズを書いていて、「この一冊は!」と挙げるものがあったとしたら、
それは、
    『ノモンハン事件の真相と戦果
         (小田羊太郎・田端元 共著 有朋書院)』
である。

しかし、一昨日から、『シナ大陸の真相』を読みはじめて、あまりの面白さに驚愕している。
とにかく、この、先の大戦前に発行された書籍の語彙が、ことごとく、ソビエト・コミンテルン批判や、昨今の保守論壇で繰り返されている中華思想(民族)批判を先取りしているのだ。

枢密顧問官子爵・石井菊次郎氏の序文がある。
そこには、こう書かれている。

《・・・中国のこの恐ろしい悲劇的な一頁が教える教訓とは何なのか。簡単に言えば、こういうことだ。つまり、中国は外国人の邪悪な点だけを指摘して、自分自身の間違いは何一つ認めようとしなかったのである。中国は自分自身を世界に冠絶した国家であると考えて、あらゆる非難を列強諸国に向け、自分自身を何一つ責めようとしなかった。このような態度の中に、日本のそれとは異なる中国の特異な国民性を探る糸口が見つかるであろう。》

《・・・このような状況を打開するために、我々は如何なる方法をとったか。答えはただ一言、つまり自己検証である。我々は自分自身の欠点を認めた。我々は決して排外運動を煽り立てたりしなかった。中国の義和団事変に相当するようなものは、日本で何一つ起きなかった。外国人を大量虐殺するような試みはただの一度も企てられなかった。》

《・・・その反対に、我々は西洋文明の優越性を率直に全面的に認めた。喩えて言えば、我々は欧米という師匠の下で一つの国民として学校へ通い、平和の技術さらには戦争の技術さえも学んだのである。中でも特筆すべきは、我々は新しい学校制度を発足させた。若者の心に排外的な敵意を植えつけるのではなく、彼らを戒めて欧米の輝かしい歴史を学ばせた。高等教育機関が設立された。法律は成文化され、司法制度は再編成された。全くの自己規律によって、我々は誘惑的な外国のアヘン商人の侵入を撃退した。国の隅々まで平和と秩序が行き渡り、外国人の生命と権利は完全に守られた。こうなってから初めて我々は列強諸国に向かって要求した。我々の成長ぶりを認識せよ、我々が対等な関係で文明諸国の仲間入りするのを認めよ、と。そして彼らはそれを認めたのである。》

このような引用を書くと、「反米」の方や、「日本原理主義」の方のブーイングを招くが、私の言いたい事は、そのような次元の話ではない。
私は、欧米の人々にも、大いに尊敬を向けられるべき点が多いと考えている。

▽その答えとして、同書で、「日本語訳書への序文」を書いている保守派の重鎮・小堀桂一郎氏の言葉を引用する。
もちろん、小堀先生の文章は、この訳書が出版された時の最近の筆である。

《・・・ここに至るまでに、日本国内で日本人研究者の手に成る学術的・良心的な東京裁判の批判的研究の公表点数は夥しいものであり、それが国内に○(さんずいに「弓」、「爾」)漫してゐた東京裁判史観一辺倒の空気を払拭とまでは至つてゐないにせよ、或る程度是正するのに大いなる力を発揮したことは勿論なのだが、残念ながらそれらの東京裁判批判論は言語の障壁を越えて広く国際社会に影響を及ぼす様な力は持ち得なかつた。この局面に於いて国際的影響力を持ち得たのは主としてアングロサクソン系の歴史学者達の手による英文の学術的業績であつた。》

《・・・我々日本人は、十九世紀の半ばに、当時の呼名で云ふ所の「万国公法」の有つ国際的正義の実現に向けての効用を信奉し信頼する癖を身につけた。昭和十年代の歴史の激動と、二十年代前半の東京裁判及び米軍の軍事占領とにより、アングロサクソン民族の標榜し実践する国際的正義の原則には大いなる偽善と○(「足」編に「危」)計が潜んでゐたことを痛切に思ひ知ることにはなつたのだが、但しその一方、東京裁判の犯した誤謬と過失を○(易+リ)抉し是正する学術的研究の中の最も有力な業績をうみ出したのも亦、同じ文化圏の民の内にひそむ或る種の精神的な力、言葉の本来の意味での徳性であると知ることもできたのだ。》

▼・・・前提は、共産主義の「恐怖」である。
そして、中国の太古から永劫に続く「野蛮」である。
更に、欧米の「清濁」である。

ここら辺の認識が、私の数年前からの主張と重なり、とても嬉しく感じた。
尤も、私の主張などは、保守言論者から学び、熟成されたものだ。

▼『シナ大陸の真相』のタイトルには、<1931~1938>と付されている。    ・・・つまり、ノモンハン事件の前夜である・・・(1939年)。 この、鋭き内容の書を読み、その訳者である福井雄三氏が、   『「坂の上の雲」に隠された歴史の真実―明治と昭和の虚像と実像(主婦の友社)』   『司馬遼太郎と東京裁判―司馬歴史に潜む「あるイデオロギー」(主婦の友社)』 と言う、司馬遼太郎が否定的に捉えるノモンハン事件について、肯定的に多くのページを割く著書を出すに至った経緯がよく分かるのだ。 ▼・・・いや、まだ、『シナ大陸の真相』の序盤しか読んでいないのだけどね^^; でも、いきなり、第一章から、英国を舞台にしたコミンテルンの陰謀が語られる。 英国は、その中国の地において、共産主義の大陸政策の最初の被害者となる・・・。                            (2007/05/31)


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