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[『こち亀』の両さんの戦車講義] [戦争コラム]

▼私は、大の「少年ジャンプ」好きだが、『こちら葛飾区亀有公園前派出所』」はあまり好きではない。
だが、主人公である多趣味人間の両さんが、たまにマニア知識を開陳する時は楽しんで読む。

▼明日発売号の「ジャンプ」の『こち亀』で、両さんは、世界に誇る日本の文化、マンガ・アニメゲームフィギュア大学の授業にしている超芸術大学の講師として招かれる。

校長には、「一学期はミリタリーモデル、テーマは戦車について語って欲しい」と言われる。
そして、タイガー戦車のプラモデルを差し出される。
「タイガーは、100輌くらい作ったかなあ・・・」
「戦車の歴史を教えなくてもならないので、教科書も用意を・・・」
「ああ、いらない。例えば、戦車を初めて作ったのはイギリスでMk1タンクとか、史上初の回転砲塔を装備したのはフランスのルノー軽戦車とか・・・、そんなかんじでいいんだろ?」

かくして、両さんは教室に赴く。
その後姿を見て、
「教科書も見ないでペラペラでるとは・・・」
と校長。
「さすが、学長が目をつけた人物だけはある」

▼さて、そこでの講義内容を書こう。

 生徒  『先生、質問!』
 両さん 『はい』
 生徒  『昔の戦車は丸いじゃないですか。現代のは四角ですよね。なぜですか?』
 両さん 『(黒板に絵を書きながら)昔は丸くて、今は角ばっている。
       更に昔の戦車はこう、鉄板にビス打ちで作っていたわけだね。
       子供の絵でも、このリベットを描くねー』
 生徒  『はい』
 両さん 『このリベットが弱点なんだ!』
      と、両さんは、黒板を叩く。
 両さん 『戦車が被弾した時、リベットが外れ、車内をリベットが(弾丸のように)飛び回る。
       危険なのだ!』
 生徒  『ひえっ、こわい!』
 両さん 『だから、リベットのない鋳造にしたのだ。鉄を型に流し込んで作る方法だ(シームレス)。
       更に、この丸さが弾丸を弾いてくれる。
       だから、丸い戦車が多かった。
       しかし、組み立てのボルトさえも、被弾で飛び散ることに後で気づいた。
       そこで、設計者が悩んだ結果、面と面を溶接で結合することにした。
       これなら、ボルトの必要がない。
       その為、近代戦車は、直線が多いのだ。
       
        

       戦車といえば、主砲だ。二次大戦中は、30口径が多かった。
       だが、その時代に、
       飛行機さえも撃ち落とす56口径88㍉高射砲を主砲につけたとんでもない戦車があった。
       それが、ティガー!
       世界一有名な戦車だ!

        

       長く重い主砲をつけたからバランスが悪い。
       それだけでなく、
       車体前面に10㌢という厚い装甲版までつけて、重装甲戦車にしてしまった。
       重いデブ戦車だから走るのが遅い。
       道はへこますわ、機動作戦には遅れるわ・・・。
       で、ティガーは、火力と装甲は強力だが、
       機動性がものすごく低いアンバランスな戦車なのだ。』

 生徒  『なぜ、そんな戦車が有名に?』
 両さん 『そこだよ、君ぃ!!
       高射砲の転用だから、圧倒的な遠距離攻撃と破壊力!
       数では不利な局面を何度も圧勝する強さとタフさがいつしか伝説となった。
       まさに「虎(タイガー)」だ。
       無骨なスタイルも相俟って、戦車史に名を遺したわけだね』
 生徒  『なるほど』
 両さん 『正しい発音はティガー。
       プラモデラーは「タイガー」と言わずに、「ティガー」と言うように!』
 生徒  『は~い』

 「ジリリリリ・・・!!!」
 その時、チャイムの音が・・・。

 両さん 『おっと時間だ。今日のレクチャーは、これにて終了!!』
 生徒  『ありがとうございました!』

▼・・・私も勉強になりました。

私が、『こち亀』を、あまり好きではない理由は、連載の始まった当初(30年以上前)、下町の描き方が、どうも、こなれてない気がしたからだ。
虎・・・じゃなかった^^; 寅さん映画のような下町を指向していたのは分かるのだが、私は子供ながらに、それが板についてないような気がしたのだ。
だが、『こち亀』も、30年以上続くと、「下町の代名詞」となっているので、それもまた年月の重みなのだろう・・・。
                                       (2007/11/11)


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