So-net無料ブログ作成

【『ノモンハン : 見下ろす神、地を這う神』 第百八回】 [ノモンハン考]

☆・・・『ノモンハン:70年前の記録・5月 ①』

 今回は、『ノモンハン美談録』より。

   ◇五月四日

 十二時頃軽機関銃三を有する五十の外蒙兵満蒙国境ボイル湖東方バルシヤガル附近に越境し来り。国境巡察中の我が警察官が六名ほか十六名に不法発砲し来る。我が方直に応戦、反撃約五時間にして国境線外に撃退す。

   ◇五月十一日

 二時半頃重軽機、擲弾筒を有する約八、九十の外蒙兵ノモンハン西南約十五粁附近に再び越境し来り、該方面警備の満軍監視兵に向つて突如不法狙撃し来る、我方七時間に亙る激戦の後、越境外蒙兵をハルハ河以南に撃退国境線を回復す、本戦闘に於て敵遺棄死体五、鹵獲品多数ありたり、我が方損害なし。

   ◇五月十二日

 十時、外蒙兵十一騎ノモンハン西南方シヤリントゴロイ附近に越境し来る。直ちにこれを撃退し、ハルハ河を渡河遁走せしむ、同日十七時、敵騎兵約二百バルシヤガル西方地点に越境侵入し来り、翌十三に至つて西南方ノロ方面に移動を開始す。重軽機、迫撃砲を有す。対岸ソクトスンガイトにトムスク方面より大部隊増援集結、彼我対峙のまま、俄然緊張を呈するに至る。

   ◇五月十三日

 満州国政府、この頻発する外蒙軍の不法越境事件に関し、ウランバートルの外蒙政府チヨイバルサン首相宛に厳重抗議を發し、原状快復と越境外蒙兵の撤退を要求す。

   ◇五月十五日

 外蒙軍の執拗なる不法越境によつて度々戦闘を惹起したるに鑑み、日満共同防衛に任ずる皇軍の一隊は国軍と連絡、ノモンハン附近に進出、ハルハ河以東の地点に尚越境せる外蒙兵の国軍に対する不法攻撃に対し午後に至り断固反撃を加へ、猛烈なる追撃戦を展開、これに徹底的打撃を興え国境線外に掃蕩す。

   ◇

 チクチクと、ソ連が外蒙軍を用いて、攻め込んでくる姿が描かれています。

 こうして、「写経」を行なっていると、そこには、ソ連の思惑(工作)が見えてくるような気がしてきます。

 ・・・そう、こうして国境での小競り合いの背後で、ソ連は軍備を満蒙国境ノモンハン周辺に終結準備させている。

 つまり、この、外蒙兵の挑発行為こそ、既に、ソ連の作戦のうちだというのだ。

 証拠はない。

 未来への保留事項だが、ソ連の方の機密書類を紐解けば、その「イの一番」に載っている事項だろう。

                                                     (2009/05/27)
nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。

×

この広告は1年以上新しい記事の更新がないブログに表示されております。