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【『ノモンハン : 見下ろす神、地を這う神』 第百十四回】 [ノモンハン考]

                   シンポジウム.jpg

☆今回、9月11日に催された、<ノモンハン事件70周年記念シンポジウム「ノモンハン事件と国際情勢」>に参加し、多くの識者の最新研究を拝聴した。

 ・・・と言いたいのだが、正直、あまり驚嘆すべき情報は得られなかった。

 ノモンハン事件の背景となる国際情勢について語る集まりであったわけだが、その基礎的な枠組みが、半藤一利が『ノモンハンの夏』で描いた内容から離れることはなかった。

 私は、現在、『ノモンハンの夏』で示されたノモンハン事件の背後の状況については、特に批判すべき情報は持っていないので、それを踏襲した各発言者の内容から、激しい驚きを受けることはなかった。

 尤も、幾つかの具体例に「へーっ!」とはさせられた。

   ◇

 <シンポジウム「ノモンハン事件と国際情勢」 ご案内>
                       主催:軍事史学会・特例財団法人偕行社・近現代史研究会

 1 シンポジウムの目的
 ① 偕行社の近現代史研究会では、新史料に基づいて、近現代史についての見直しを地道に続けていますが、その成果を広く会員及び近現代史に関心のある国民に伝えることを目的として研究を進めています。
 ② 今年は、ノモンハン事件発生70周年の記念すべき年であり、更に、ソ連崩壊後の新史料の発掘もあり、同事件の歪曲された部分を解明するチャンスであります。その意味からノモンハン事件の真相に迫る良き機会と考え企画いたしました。

 2 テ―マ: 「ノモンハン事件と国際情勢」
 3 時 期:2009.9.11(金)13:00~17:00
 4 場 所:上智大学
     (四谷キャンパス10号館講堂)
 5 実施日程
   13:00  ●開会の辞 進行司会者
   13:00~13:10 ●開会挨拶
                          ・ 特例財団法人偕行社会長 軍事史学会副会長
   13:10~13:30 ●基調報告 「ノモンハン事件の見方」
                          ・ 中山隆志氏 (偕行社近現代史研究会委員長)
   13:30~13:50 ● 現地報告 「ノモンハン現地の状況」
                          ・ 瀧山 和氏 (ノモンハン空戦経験者・陸士49期元陸軍少佐)
            (休憩:20分間)
   14:10~14:20 ●シンポジウム司会者挨拶
                          ・ 杉之尾宜生(孫子経営塾代表)
   14:20~15:50 ●パネリスト報告(各パネリスト:25分)
                          ・ 菅沼光弘氏「リュシコフ大将亡命の影響」 (国士舘大学講師、元公安調査庁調査部長)
                          ・ 土居征夫氏「陸軍の対ソ情報活動」 (元通産省生活産業局長、企業活力研究所理事長)
                          ・ 戸部良一氏「ノモンハン事件前後の外交情勢」 (国際日本文化研究センター教授、軍事史学会副会長)
             (休憩:10分間)
   16:00~17:00 ●パネリスト報告のまとめ及び問題提起(同司会者)
                          ・ フロアからの質問に対するパネリストの応答
   17:00 ●閉会の辞 進行司会者
          *当日は、参加費として1000円を申し受けます。
          *参加申込は、偕行社事務局へ(TEL03‐3263-0851・FAX03‐3263‐0852)
                 担当:松田純清(メール:kaikoinfo@mild.ocn.ne.jp)

   ◇

 その内容については、次回から書いていきたい。

 ただ、招待客の中に、田中克彦氏がいたそうだ。

 田中克彦氏は、このブログでも度々名前が出てくる方で、社会言語学者でモンゴルに造詣が深く、モンゴル研究の一環だったのだろう、ノモンハン事件にも詳しく、その、日本での第一人者とも言える人物だ。

 最初は、私がここで書く内容の、ソース提供者の一人として、その著書を引用させてもらっていたのだが、次第に、その主張を形成する思想の偏向が気になり始め、批判をせざるも得なくなった。

 そして、この日、私は、田中克彦氏の新刊『ノモンハン戦争-モンゴルと満洲国(岩波新書 2009年)』を購入し、読みながらシンポジウム会場に向かっていて、その「後出しジャンケン」と言うか、「釈明を越えた強弁」的な内容に苛立ちを覚えていたのだ。

「この人、このブログを見ているぞ!^^;」 と。

 だから、招待客の中に、田中克彦氏がいると聞いて、その顔を是非、拝みたかったのだ。

 シンポジウムが終わった後、会場前に、軍事史学会副会長の原剛氏(元レンジャー部隊^^)がいたので、

「田中克彦先生がいると聞いたのですが、丁度、その御著書を読んでいたので、サインを頂きたいのですが^^」

 と、フレンドリーに問うた。

 すると、原氏は、気さくに、

「ああ、この後、偕行社で会うことになっているんだけど、もう先に行っちゃったかも知れない」

 と答えてくれた。

 この原氏も魅力的な人物だったが、この方の頭の中では、ノモンハン事件は「敗北」以外の何ものでもない様である。

 そこが、私には不満で、そのことについても、近日書こうと思う。

 とりあえず、一言いっておきたいのは、

「あなたがかつて思っていたノモンハン事件の<敗北>と、現在思うノモンハン事件の<敗北>とはかなりの隔たりがあるのではないか?」

 ・・・だ!

   ◇

 それから、私が好意的に引用させて頂いたノモンハン事件関連の文章を書いた中山隆志氏も登壇していた。

 が、どうも、招待客の田中克彦教授や、ノモンハン事件戦史に詳しい重鎮・三木秀雄教授を前にして、いまいち精彩を欠いていた印象だった。

 ともあれ、

<ノモンハン事件70周年記念シンポジウム「ノモンハン事件と国際情勢」報告・1>

 は、これにて終わる。

                                                        (続く 2009/09/15)
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